大まかな点は概ね既出となっているので割愛しますが、サイン振りをする立場に於かれた以上、必要になってくるのがその場の状況観察。
意外と割愛している人が多いです。
サイン振りや目的地の地理、敵の配置が把握できていないうちは慎重になりますが、逆に慣れてくると過去の経験に基づく成功例を確信として絶対視――「斯様な方法ならば絶対にリンクしない」という慢心を抱くようになり、手当たり次第にサインを振るようになります。
それが確実に大リンクしない場所や、PTメンバーがその場所やスキルの経験が多い人で占めていれば話は別ですが、メンバーの中に一人でも場慣れしていない人がいる場合、上記の行動は却って混乱を招きます。
理由は単純で、経験者同士の感覚で進んでいくと、場慣れしていない人は只管彼らに追いていくことに専念せねばならず、周辺の状況を把握する余裕が失われるため。
これはサインを振るタイミングにも該当することで、編成の関係で攻撃を仕掛けるタイミングが限られているなど余程のことがない限り、振るタイミングは都合出来ます。
既出ですが、中にはサインを振った傍から攻撃に出るせっかちな人もいますので、逆を突いて予め『2』以降のサインを一通り振り、攻勢に出るまで『1』を振らないでおくことも当然できるわけです。
所要時間の延長という欠点はありますが、周辺の観察・警戒を促す意味も兼ねることが出来ます。
サインの割り当てですが、私は拡張スロット3に必要最低限のものを入れ、敢えてショートカットから動かせないようにしています。
これは要塞IDや高LVIDなど、行動に迅速性を要する場所では不向きであることは言うまでもありません。
そのため、サインを登録しているショートカットは、万事に際して別の行に仕込んであります。
この趣旨は、先述の目的に加えて、早合点によるサイン振りのミスを防ぐことにあります。
場慣れしていない人の目線に立って引率することは勿論、サイン振りの勝手に融通の利く場所(炎の神殿以前の狩場など)へ行けるうちは『サイン振りの勝手を慣らし、癖を身につける余裕のある時期』でもありますので、LVの低いうちは自主訓練期間と捉えるのも肝要です。
とどのつまり、サインを振るにしても
急いては事を仕損じる
と言うことです。