ARTWORK@ヒゲ紳士
① 棲息地:魔界イスハルゲン、アルトガルド、モルヘイム
② 使用言語:ライカン語、一部上流階級に限定して龍族語
③ 住居地:人間で言えば、アメリカ インディアン文明程度の水準を持っていると見れば良い。テント中心の生活をし、彼らの生活は自然とともにある。 部族最大の密集地域では、2階型テントがみられることもある。
④ 主要産業:狩猟をし、肉食である。 本来、薬草は消化不良、腹痛などの病気の時に限って摂取したが、最近になって神秘の薬草(オデラー)の力がわかってからは頻繁に摂取するようになった。
狼みたいに最後まで執念深い。 クラルが本質的に暴悪で残忍だとすると、ライカンは必要な時、生計のために狂暴になると言える。
クラルが力による上下関係だとすると、ライカンは彼らの生まれや育ちを重視した階級によって関係が決まる。 すなわち、自らの尊敬と忠誠がある。
クラルは中央集権的性格が強いとすれば、ライカンは部族意識が強く連合体的性格が強い。
そのためライカン族としてのまとまりは弱く、 部族単位で社会を構成している。
現在、確認されているライカンの部族は7つである。
- アッシュ メーン族
►棲息地:魔界イスハルゲンに居住する。
►族長:ルースレス ハタタ
►特徴:ムーグルのドンドン族と共生している。部族としては親龍族派である。
►容貌:体毛は茶色。
►解説:ゼンカカの2番目の妻が産んだ息子が立ち上げた種族だが、千年戦争時より龍族に与する。
- ブラック クロウ族
►棲息地:魔界アルトガルドに居住する。
►族長:族長 クンバルン
►特徴:ムーグルのムームー族と共生している。部族としては親龍族派である。
►容貌:アルトガルド要塞の東側に存在するムームー族の耕作地と村に居るブラック クロウ族の体毛は茶色である。
ブラック クロウ族の駐屯地と村に居るブラック クロウ族の体毛は黒色である。
►解説:古来より最も隆盛を誇った部族。英雄であるゼンカカもこの部族出身でありその墓所も存在する。
大ライカン戦争で、多くは討伐されたものの以前生き残りは多く、そして強力である。
無論、現在のブラック クロウ族の所業はゼンカカの望む所ではなく、特に墓所を汚した族長 クンバルンに対する憤りからゼンカカの魂は今もなお、マヒンデル湿地の海岸近くを彷徨っている。
余談だが、アルトガルドには五龍帝ティアマトに関連するティアマトの祭壇やティアマトの剣が存在するが、ティアマトを最も崇拝していたのはフォグメーン族である事から、これらがどの部族のものであったかは定かではない。
- アイス クロウ族
►棲息地:魔界モルヘイムの中西部に居住する。
►族長;►族長 キワヌヌ
►特徴:ムーグルのムンムン族と共生している。信仰は特殊で、現在はアーティファクト守護者である守護者 カルヘルに仕えている。
►容貌:体毛は灰青色。
►解説:やはり古来から龍族に与していた部族だったが、大崩壊以降アーティファクトの守護者を信仰するようになった。
上記の理由から、大量のオデラーを必要としない。
村の中に千年物のニンジンが眠っており、それを祀る祭壇があったりと特殊性に富んでいる。
- シルバー メーン族
►棲息地:魔界モルヘイムの中南部に居住する。
►族長:族長 チャイカタ
►特徴:ムーグルのブムブム族と共生している。部族としては反龍族派である。
アルトガルド要塞の地下牢にいるライカン使者はこのシルバー メーン族のカガンタである。
►容貌:体毛は茶色。
►解説:魔族とは友好的な関係を持っている模様であるものの、レッド メーン族と異なり要塞からアルコンが派遣されていたりするわけではなく、チャイカタの隠れ家に少数が隠れ住んでいるのが現状である。
ちなみに、宝をかけた提案他で登場するスピリット ブレス シューズはじめとする防具は、最も平和な統治をしたと伝えられる三代目族長ミュカカの装備していたもので、彼女が森の精霊からプレゼントされたという由来がある。
- フォグ メーン族
►棲息地:魔界モルヘイムの南西部に居住する。
►族長:大族長 暴風のカザク以下、族長 ムハカカ、族長 ヌヤカ
►特徴:ムーグルのヌヌ族と共生している。部族としては親龍族派である。殊の外「黒き龍(龍帝ティアマトか?)」への信仰が強いとされている。
►容貌:体毛は茶色。
►解説:大ライカン戦争でモルヘイム南西部に追いやられたが、紛争でシルバー メーン族の村を壊滅させ、一部を版図に収めることにより、事実上モルヘイムのライカン部族で最大勢力となっている。
- レッド メーン族
►棲息地:魔界ベルスランの東南部に居住する。
►族長:族長 アキカタン
►特徴:ムーグルのババ族と共生している。部族としては反龍族派である。フロスト アイブロウ族とは信仰をめぐって反目しているが、魔族とは友好的な関係を持っている。
アルトガルド要塞にいるライカン使者エムガタはこのレッド メーン族である。
►容貌:体毛は茶色。
►解説:現状レッド メーン族の村はライカンと、魔族の複数組織が混在する、対龍族ヴォカルマ軍団への前線基地となっている。お互い協力しつつ、牽制し合っているようだ。
- フロスト アイブロウ族
►棲息地:魔界ベルスランの南東部に居住する。
►特徴:部族としては親龍族派で龍族に仕えていたが、突如として龍族に襲われ、現在は反龍族派となっている。
現在は少数のみが生存しており、龍族への復讐に燃えている。
あまりにも閉鎖的な生活のため詳細は分かっていないが、どのライカンよりも卓越した魔法能力を持っているらしい。
►容貌:体毛は灰青色。
►解説:助力していたはずの龍帝ベリトラ旗下、ヴォカルマ軍団によって村は壊滅してしまった。先に魔族と良好な関係を持ったレッド メーン族とも未だ反目しあい、飢えと寒さも加わりまさに四面楚歌の状態にさらされている。
あるいは、その卓越した魔法能力ゆえにいち早く龍族を招き入れてしまい、この悲劇的結果を生んだのかも知れない。
- 古代アトレイア・古代部族
古代アトレイア時代、ライカン族は、クロウ族・メーン族・アイブロウ族とその他の小部族に分かれていた。
この時代のライカン族は、龍族の支配下で奴隷同然の扱いを受けていた。
また、龍族の配下になっていない部族は、各地で小規模に点在するのみであったという。
一説にはライカンがまともに生活する場はなかったとまで言われている。
- 古代アトレイア・ライカン族連合
ライカンは部族意識が強く、ライカン族として部族同士が同盟を結ぶ事は無かった。
しかし、「黎明のゼンカカ」により、龍族の支配下にあったライカンを始めとして、各部族を統合し、ライカン族連合が成立した。
ライカン族連合を成立させるためにゼンカカは、リュックロックの調教法・ムーグルとの共生法
などを各部族に伝え交流を図ったとされる。
そして、ライカン族連合設立と平行し、ライカン戦士の育成にも力を入れていた。
その結果、ライカン族連合は古代アトレイアで唯一、龍族を牽制できる勢力となった。
そして、ゼンカカは龍族とある程度の距離を徐々におくようにして、
龍族の支配からライカンを開放し、ライカン族の繁栄の時代を築き上げた。
しかし、ゼンカカが死ぬとライカン族連合は崩壊し、再び各部族ごとに分裂する事になった。
- 古代アトレイア・ライカン族連合の崩壊後
ゼンカカの死後、ライカンは再び部族ごとに分裂した。
古代ライカンの巨大勢力であったクロウ族は、最も早く連合を破棄し、龍族の配下へと戻った。
メーン族の中心を担っていたフォグ メーン族は、連合以前の伝統に従い龍族に忠誠を誓った。
そして、アイブロウ族も龍族の配下になった。
なお、ライカン族連合の崩壊の際にゼンカカの子供を始めとする縁者が残りの勢力を集め、アッシュ メーン族・レッド メーン族・シルバー メーン族の3つの新生部族を誕生させた。
アッシュ メーン族は、古代ライカン族と同じように龍族の配下となった。
一方、レッド メーン族・シルバー メーン族は、ゼンカカを始めとするライカン祖先の神を信仰し、独自の路線を歩む事になった。
- 大崩壊(アトレイア崩壊)
再び各部族に分裂したライカンであったが、アトレイアの大崩壊によりクロウ族が分裂し、龍族に仕えるブラック クロウ族とアーティファクトの守護者に仕えるアイス クロウ族に分かれた。
- 大ライカン戦争(大崩壊以降、正確な年代は不詳)
魔族が大部隊を率いてライカンの討伐に乗り出した戦争であるが詳しいことは分かっていない。
結果的に、ブラック クロウ族はその数を大幅に減らすことになり、シルバー メーン、フォグ メーン族は、その版図をモルヘイム南部方面に縮小することになったが、これが後にシルバー メーン族とフォグ メーン族紛争の呼び水となった。
- 現在
・アッシュ メーン族
イスハルゲンに居住し、親龍族派である。
・ブラック クロウ族
アルトガルドに居住し、親龍族派である。
・アイス クロウ族
モルヘイムの中西部に居住し、アーティファクト守護者に仕えている。
・シルバー メーン族
モルヘイムの中南部に居住し、ライカン祖先の神を信仰している。
・フォッグ メーン族
モルヘイムの南西部に居住し、親龍族派である。
・レッド メーン族
ベルスランの東南部に居住し、ライカン祖先の神を信仰している。
・フロスト アイブロウ族
ベルスランの南東部に居住している。
龍族のヴォカルマ軍団をベルスランに招き入れるが、突如として龍族に襲われ、現在は反龍族派となっている。