成功した裏切り者

ティアマトがどのように龍帝の地位に上がったのかを知ることができる重要な資料


今は無きティアマランタにはティアマトの物語が含まれている成功した裏切り者という本があった。
この本は、ティアマトが龍帝の地位を占めるようになった経緯と、なぜそれほど他のドラゴンの挑戦を受けているかについての答えが書かれている。
ティアマランタが消えた今は、直接読むことができないため、このページでは本の内容を簡単にまとめておく。



ティアマトは龍帝ではなかった

初めの龍帝はフレギオン、ミスランテイダ、エレスギガル、ベリトラそしてアプスだった。
伝えられるところによると、アプスは戦略と戦術に長け機知に富み、数多くの龍族が自発的に従うほど包容力が大きかったという。
以後アイオンとの戦いで立てた数多くの勝利により多くの龍族に支持され、アプスは5番目の龍帝となった。その後フレギオンがこれ以上の龍帝は存在しないと宣言したことにより、アプスは実質的に最後の龍帝とされた。

アプスの配下に入ったティアマト

一歩遅れて覚醒したティアマトにとってフレギオンの宣言は不合理なものであった。能力の対決ではなく、最初から龍帝になる機会も持つことができないからであった。
しかし、ティアマトはアプスの下に入って着実に業績を上げていき、最終的には彼の右腕となり守護隊長の位まで上がることに成功している。
さらにその中に自分の部下になってくれる他の龍族も加えるなど多忙な日々を送り、自分の本性も出さないなど、公的にも私的にも徹底的に自分の本性を隠したと思われる。

暗殺とクーデター

結局、アプスの護衛隊長の座に上がったティアマトはアプスを暗殺することに成功する。つまり、ティアマトは、通常の方法ではなく、従来の龍帝であり自分のボスであったアプスを倒してその地位を奪ったのだ。

暗殺という卑劣な方法で。

その後アプスの軍団指揮官を集めた後、自分を支持しない派閥をすべてその場で殺してしまい問題になる余地を完全に消してしまう緻密さも示した。
結局、指揮官を失ったアプスの部下は、仕方なくティアマトを支持するようになり、ティアマトは新しい龍帝として軍団の支持を得た。

他の龍帝との葛藤

もちろん、他の龍帝は、ティアマトの行動に大きく反発した。 しかし、フレギオンがティアマトを新しい龍帝として認めてから沈静化した。
ただし、フレギオンは龍帝になりたいのであれば正々堂々と他の龍帝に挑むべしとの言葉を残した。これはティアマトを倒すと新しい龍帝として認めてくれるという意味であった。

このため、ティアマトはルドラとラクシャなど様々なドラゴンの挑戦を受けることになるが、これらを破り、いまだ龍帝の座を守っている。
また、ティアマトは、自分自身を非難する世論を抑圧し龍帝として認められるために誰よりも戦争に積極的に乗り出している。

しかし、ティアマトは「強力な龍帝」ではなく「龍帝を暗殺した者」としてのイメージが強い。

成功した裏切り者について一言!

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