ネルトス

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「…いらっしゃい」

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崩落の危機を迎え、アンデッドによるベスフェル村の壊滅、ライカンの紛争に加え、何より結界塔を破壊し潜入してきた龍族。

そんな問題が山積みとなったベルスラン要塞に、言わば「切り札」として派遣された軍団長がネルトスだ。

天族、魔族の要塞軍団長唯一の女性だが、卓抜した能力に加え指導力まで兼ね備えた才媛である。

すぐ脇に控えるホッド百人隊長はじめ、部下のアルコン達からも人望が厚く信頼されている。

特に彼女の剣の腕前を見習いたいと赴任したノルネンや、もはや崇拝の域に達するほど陶然とネルトスの素晴らしさを語るエパら女性のアルコンからの人気は高い。

普段は穏やかであるが、ひとたび剣を握れば雰囲気は一変し、その眼光だけでほとんどの相手を射竦めてしまうという…。

ゲーム的にも圧倒的なレベルとグレードの高さをゲージから見て取れる。

反面、ライカンや各方面の魔族の混成部隊を編成したり、キドルン盗掘団のシューゴとの協力をあっさりと容認したりと、柔軟な思考も持ち合わせている。

だが、優れた指導力を持つネルトスは、ベルスランが直面している危機に関して動揺をさそわないように、固く口をつぐんでいる。

中にはそれに対し疑問を持つロキ百人隊長や、偶然知ってしまった為に怯えながら毎日を過ごす結果となった聖なる守護者グルントのような存在もいる。

神石：ネルトスの抑圧は、そんな彼女の持つ心身両面の強靱さや影響力を象徴しているとも言える。

優秀な武人にして、指導者であるネルトスだが、激務を強いられるジクリンテに激励の文をしたためたり、潜入して音信不通となった部下の安否を気遣うという、女性らしい細やかさも持ち合わせている。

まさしく、重要拠点を担うに相応しい才色兼備の頼もしい軍団長だ。