欲望の洞窟は、影の神殿と魔族神殿に引き続き、魔族の物語りを盛り込んだ3番目の新規地域となる。影の神殿と魔族神殿が魔族の物語りを盛り込んだ地域であれば、欲望の洞窟は、その反対勢力の「ライブ魔族」の物語りを盛り込んでいる地域である。欲望の洞窟では、影の神殿で導入された「友好度システム」が存在し、クエスト進行を踏まえた友好度により、段階別で報賞アイテムを獲得することができる。
欲望の洞窟が出る前に登場した影の神殿で登場するアンデッド魔族から友好度を得たユーザーなら、欲望の洞窟で登場するアンデッド魔族のモンスターたちからの攻撃は受けない。また、欲望の洞窟でライブ魔族から友好度を得たユーザーなら、影の神殿のライブ魔族のモンスターたちは攻撃をしない。当然、こちらから先に攻撃を仕掛けたら、反撃してくる。
欲望の洞窟には、ウィンダウッド領地の砂漠地域にある「次元の扉」を通じて移動することができる。欲望の洞窟へ移動すると、欲望の洞窟外郭エリアが出る。欲望の洞窟外郭エリアから欲望の洞窟ロビーまで移動することになる。外郭エリアでは、レッサーデーモンが出現するが、傲慢の塔25階から登場するレッサーデーモンに似た攻撃力と同様の格好をしている。
影の神殿外郭で低レベルのユーザーでも狩りができるように、ここでも狩りが可能である。レッサーデーモンは、火炎系の魔法や呪いの魔法を使用する。この呪い魔法にかかったら一定時間の間、攻撃力と命中率が落ち、キャラクターの攻撃力が低下してしまうので、ここで狩りがしたいなら魔法防御が85%以上の必要がある。ここでは、レッサーデーモンの出現頻度が高く、レッサーデーモンを一遍に集めてから全体魔法を使って倒す追い込み狩りが主になっている。
欲望の洞窟ロビーは、狩り場として活用される空間で、各次元の扉から火炎の部屋、水の部屋、地震の部屋、嵐の部屋へと移動できる場所である。欲望の洞窟ロビーでは、レッサーデーモンとともに、火のシバイン、地のシバイン、風のシバイン、水のシバインが登場する。
シバインは、遠距離から槍を投げる攻撃をするが、かなり脅威的な攻撃力を誇る。出現するモンスターの難易度が高いため、ここでは 51レベル以上で9剣 7セットを所持していないと狩りはできない。
欲望の洞窟ロビー中央へ道に沿って移動すると、ロビー中心を象徴するような地形物が見えてくる。ここを基準に、北側には火炎の部屋に行ける次元の扉が、南側には地震の部屋に行ける次元の扉がある。また、西側には嵐の部屋に行ける次元の扉が、東側には水の部屋に行ける次元の扉がある。その他、バルログ謁見所やバルログのアジトへ移動できる次元の扉がある。
次元の扉を利用するには、通行証が必要となる。影の神殿でアンデッド魔族を倒してライブ魔族との友好度が高いキャラクターなら、別途の通行証がなくても全ての次元の扉を通れるが、そうでないキャラクターの場合は通行証を生成しなければならない。
次元の扉をクリックすると、次元の扉にある紋章を取り外すというメッセージが表示され、これを選択したら次元の部屋に入場することができる。しかし、この状態ではその属性にあたる次元の扉のみ通ることができ、他の属性を持つ次元の扉は通れないため、永久的に利用できる通行証(元素の支配者)を生成しなければならない。元素の支配者は、各属性の支配者を全て揃わないと生成できない(元素の支配者を製作するには、影の神殿1階にいる執政官を経てヤヒの研究室にいるNPCヤヒにより可能となる)。
各属性の通行証は、各属性の部屋に登場するモンスターがドロップする印章により生成することができる。印章を集めると、通行証を該当する属性の支配者に交換することができ、また、他の属性にあたる通行証を発行してもらえる。印章を集めて支配者を製作するには、影の神殿1階にいる執政官を経てヤヒの研究室にいるNPCヤヒにより可能となる(嵐の部屋に登場する全てのモンスターは、空気の印章をドロップする)。
この他にも、各属性の部屋へ移動できる方法がもう一つ存在する。他の属性の部屋に入るときには持っている通行証を捨てて、各属性の部屋ごとに新たに通行証を発行してもらう必要がある。この場合、各部屋への移動は自由であるが、今まで集めたその他属性の印章は消滅してしまうので、気をつけよう。
各属性の支配者を生成するにもルールが存在する。最初に生成する時は10個の印章が必要で、2番目の生成時は100個、3番目の生成時は200個、4番目に支配者を生成する時は500個の印章が必要となる。従って、もっとも難易度の高い地域を最初に生成し、一方、もっとも長く狩りをしようとする所の印章を最後に生成していく順で進めた方が良い。
各部屋の難易度は、キャラクターのレベルや揃った装備によって異なるが、水の部屋がユーザーの間でもっとも人気が高く、その次に地震の部屋、火炎の部屋、嵐の部屋の順で人気を呼んでいる。この部分は、難易度とも関連するが、獲得できるアイテムからの影響によって異なる。そこで、支配者を製作するなら嵐の部屋、火炎の部屋、地震の部屋、水の部屋の順に生成することをお勧めする。
欲望の洞窟でもっとも重要な点は、狩りをするキャラクターのレベルである。主に登場するシバインのレベルは、50レベル以上のため、狩りをするキャラクターのレベルが50 以上にならないと攻撃に失敗する確率が非常に高い。さて、これから各部屋の特徴について詳しく調べてみよう。
欲望の洞窟ロビーの中央から南側へ移動したら地震の部屋が出る。ここで出現するモンスターとしては、砂の墓と地のシバインが登場する。砂の墓は、その大きさが非常に小さくてクリックさえ難しい。さらに、現れる時間も非常に短いため、モンスターに囲まれる危険性が極めて高い。ここで登場するモンスターは、その攻撃力が非常に高いのでモンスターを無理に集めようとせず、1匹ずつ倒していった方が安全である。
地震の部屋は、モンスターが魔法攻撃より主に物理攻撃を行うため、アースリングをはめてから狩りをすると、モンスターから受ける被害を削減することができる。また、ここではモンスターの性格によってDEXステータスが25であっても、モンスターに命中しない場合があるので、なるべくチームプレーとして60レベル以上のユーザーが補助ウィザードと共に狩りをした方がよい。
嵐の部屋は、地震の部屋の向こう側に位置しているが、欲望の洞窟ロビーの中央から西側となる。嵐の部屋は、周辺の地形が夢幻の島にほとんど似ている。嵐の部屋は、地域の中でモンスターの出現頻度及び攻撃力が強く、もっとも難易度の高い場所として有名である。ここでは、ブラッドクリスタルの欠片と、シバインのシールド、シバインのスピアー、シバインの牙、シバインの尾、シバインの皮、砂、血のついた砂などを獲得することができる。シバインシリーズのアイテムは、ヤヒの研究室にいる「NPC 研究員」にアイテムを製作してもらえる。
嵐の部屋に登場するモンスターは、パーサズと、パーサズより体付きは小さいが似た攻撃スタイルや顔付を持ったパーズ、そして風のシバインがいる。パーサズとパーズは、広域魔法のトルネードを巻き起して近づくと、非常に脅威的なダメージを与える。
風のシバインの場合、スピアーを投げる物理攻撃とスタンを使用し、パーサズとパーズは、魔法攻撃と物理攻撃を交替しながら使うため、近付いて対応することが非常に難しいモンスターである。パーサズとパーズの魔法攻撃は、それほど攻撃力は強くはないが、物理攻撃力は非常に高いレベルを誇る。パーサズとパーズは、ハーピーのように空中に浮かんでいる状態であるが、空高く飛ぶわけではないので攻撃が可能で、攻撃中に翼が破れたら地面に降りて物理攻撃を行う。すなわち、初回の一度では死なずに、2回目で死ぬモンスターと思った方が良いだろう。
注意すべき点は、翼が破れて地面に降りたら改めて認識するため、補助ウィザードやパーティーメンバーが攻撃されることがある点に気を付ける必要がある。ここでは、ブラッドクリスタルの欠片と、シバインのシールド、シバインのスピアー、シバインの牙、シバインの尾、シバインの皮、パーサズの翼、パーサズの弾力のある筋肉などを獲得することができる。そのアイテムは、ヤヒの研究室にいる「NPC研究員」に製作してもらえる。
火炎の部屋は、欲望の洞窟の中で難易度が中・上級となるもので、欲望の洞窟ロビーの中央から北側に配置されている。火炎の部屋の外形は、ヴァラカスが生息している火竜の棲処に似た形状をしている。ここでは、火のシバインとアンガス、ディアンガスが登場する。火のシバインは、他の地域のシバインと同様に、スピアーを投げる物理攻撃をしたり、ショックスタンのスキルを使ったりする。ディアンガスの場合は、アンガスに似ているが、体格が大きいモンスターである。特に、アンガスやディアンガスの火炎魔法を使った攻撃は、攻撃手だけではなく周りにもダメージを与えるので気を付ける必要がある。
攻撃力が強くもっとも難易度の高い地域であることから、度々モンスターが押し寄せる場合は、クリアーポーションも付いて行かない。火炎の部屋での狩りは、イミューントゥハームを必ず使用してもらい、火の属性となるアクセサリーのファイアリングを装備した方が良い。ここでは、ブラッドクリスタルの欠片と、シバインのシールド、シバインのスピアー、シバインの牙、シバインの尾、シバインの皮、アンガスのメイス、アンガスの尾、アンガスの牙などのアイテムを獲得することができる。そのアイテムは、ヤヒの研究室にいる「NPC 研究員」に製作してもらえる。
水の部屋は、欲望の洞窟ロビーから東側に位置している。ここは、ハイネにある水中ダンジョンのような外形をしており、深海ダンジョンのため、入場の時エヴァの祝福を飲む必要がある。また、深海ダンジョンの特性上、変身コントロールリングと変身ワンドの使用が不可能で、一度ダンジョンに入ったら出口がないため、入る前に変身するか変身スクロールを十分に用意しておく必要がある。
水の部屋では、水のシバイン、ディゴとジュディゴが登場する。水のシバインは遠距離のスピアー攻撃やショックスタンのスキルを駆使し、ディゴとジュディゴは物理攻撃やキャラクターの動きを固める毒攻撃を行う。従って、ここで狩りをするなら、エントの枝やシアンポーションなども十分に用意しておく必要がある。また、ここでは各属性の部屋の中で、唯一に黒い血痕と呪われた防具強化スクロールがドロップされるところなので、ユーザーがもっとも多く訪れる属性の部屋でもある。ブラッドクリスタルの欠片と、シバインのシールド、シバインのスピアー、シバインの牙、シバインの尾、シバインの皮、パーサズの翼、ディゴの血、ディゴのひれなどのアイテムを獲得することができる。そのアイテムは、ヤヒの研究室にいる「NPC 研究員」に製作してもらえる。
一方、欲望の洞窟では「カヘルの操り人形」クエストを進めることができ、ギラン村にいるNPCアルフォンスを通じて友好度を確認することができる。友好度による報賞は、影の神殿1階の執政官を通じてヤヒの実験室へ移動した後、「ヤヒの補佐官」から友好度に応じた報賞アイテムとしてアミュレットがもらえる。この他にも元素の支配者が生成できたら、バルログのアジトへの移動が可能で、ボスモンスターのバルログに対敵することができる。
バルログは、自分の身体部位を象徴するアイテム、技術書(カウンターバリア)、バルログのツーハンドソード、大量のブラッドクリスタルの欠片やその他のアイテム類をドロップする。バルログから獲得可能なバルログの身体部位別アイテムやバルログのツーハンドソードは、「マジックソードのアリス」の製作クエストに必要な材料アイテムとして利用される。