ヒューマンは特別な雑種なので、ディヴァインとも、デーモンとも付き合えることは知っていたが、魔女とも付き合えることがわかった。
水の精霊のケレニスが使うキュアポイズンの効果は実に目覚ましいものだった。カスパーのためなのか、彼女のいたずら心のためなのか、オークにかかった毒を治癒しなければならないと言って、魔法を乱射した。それに驚いたオークは真っ青になって逃げてしまった。
カスパーはあくまで自分の理論が合っていると言う。魔法開発研究会で発表する資料を準備しているそうな。一方、バルタザールはケレニスの魔法こそが効果的だと言う。カーズポイズンをお願いして、オークの扮装を試みたが、ほうほうのていで逃げ帰ってきた。
オリムはケレニスに神聖なキスをプレゼントするといって、自分の唇にホーリーウェポンをかけた。セマはオリムの血が沸騰しているから鎮めなければといって、チルタッチを乱発した。オリムは死にかけた。
驚くべきは、これらすべてがたった10分の間に起こったということだ。
まったく、こいつらは…