ケンラウヘル:設定ラスト
ケンラウヘル:若き日のエピソ-ド
その者の名はアリアド アステオという。
父はエルモアの領主だが、母は貧しい農奴出身だ。
アステオは領主の息子ケンラウヘルの従僕として、あらゆる苦痛を受けながら幼少時代を過ごす。
ある日、ケンラウヘルは自分の名前でトーナメントに優勝すれば、自由を与える約束をする。
アステオは約束を果たしたが、ケンラウヘルは違った。理性を失った猛き従僕は、偽りの主を殺害してしまう。
そして、いかなる運命なのか……同じ日の晩、アステオはケレニスと出会うのだ。
数ヶ月後、彼はデューク・デフィルの葬式がとり行われている最中のアデン王国に姿を現した。
みずからをデフィルの従兄弟ケンラウヘルだと名乗って。
若き未亡人となった王妃ガドリアは一目で恋に落ち、ケンラウヘルは王妃との婚儀によりアデン王に即位する。
その独裁に多くの者が「黒き王」、「反王」と恐れたが、彼が王位から退くまで、アデンは戦争で一度も敗れなかった。
ダンテス:設定イラスト
ダンテス:若き日のエピソード
それは誰もが予想しなかった指導者後継の神託だった。
若きダンテスは真冥王として大神官の地位についたが、追従する者はごくわずか。
王に仕えなければならない四大軍さえも彼に従順の意を示さなかった。
だが孤独な王は大きな野望を抱いていた。
国家整備のため、ダンテスが選択したのは「戦争」である。
アインハザードに仕える地上(アデン)への対抗心を生み出し、争いでラスタバドをひとつにしようとした。
ケンラウヘルとヘルバイン達の軍勢を巻き込み、アデンとの戦争は数年におよんだが、
結果として地上連合軍によってラスタバドは敗北の道をたどる。
そのとき、ケンラウヘルが闇の存在について語り始めた。
闇の存在を召還するだけが種族最後の希望だと考えたダンテスは召還の儀式を強行する。
しかしそれは、異界の支配者ギルタスを召還する儀式で、ラスタバド同胞の魂が無数に必要だったのだ。
ダンテスの過ちのためラスタバドは崩壊する。
ヘルバイン:設定イラスト
ヘルバイン:若き日のエピソード
四大軍王の指揮官であるヘルバインは、誰よりも権力に対する執着が強い者だ。
かつてグランカインの神託でダンテスが選ばれたときヘルバインの自尊心は無惨にも崩れ去った。
それならば破壊の神を超える強大な力を得ようとヘルバインは自らの足でカヘル ヤヒのもとを訪ねる。
血の召還者と呼ばれる魔族はヘルバインに魔族の力を授ける代わりに彼の魂を要求した。
その提案を承諾したヘルバインは不死の体を得る。
ヘルバインの力に対する過度の執着と欲望が、魔族を「デビルロード師団」という名目で
ダークエルフ軍団に引き込むことになったのだ。
ケレニス:設定イラスト
ケレニス:若き日のエピソード
水の女神エヴァの娘達のなかでもずば抜けた美貌を持つケレニス。
その妖しい美しさと揺れる純真性には「鉄血のウィザード」ハーディンさえも心を奪われたという。
アステアがケンラウヘルを殺した日の晩、彼女の魂がアステアの妹の体へと宿った。
ケレニスはアステアに心を捧げたのである。
水の精霊は一度愛した者を一生愛し続け、決して裏切ることはないという。
たとえ、相手の心が自分から離れたとしても……。
まさにアステアの「反王」としての人生は、エヴァの娘との出会いで始まったといえる。
ケレニスのケンラウヘルに対する愛と献身は、まるで神に接するかのようともいわれた。