そんな時期に第一世代ダークエルフの中で、「肉体の老化による死」が訪れた。長老会の一員であるバロメスの死がそれであった。ブルディカの離脱とバロメスの自然死は種族全体に大いなる恐怖と混乱を抱かせた。
その頃、初代王バランは副司祭長ハイラスとベガスの策略に踊らされ、長老会の意向を全く無視した二人の暴政を許していた。これに長老会は冥暦108年に当たる年に、王の正当性を再認識させるためにグランカインの神託を受けることを主張した。長老会と数人の実権者が集まる場でグランカインの神託を受けるための儀式が行われ、ダークエルフの新たな指導者として「ダンテス」という者が指名された。ハイラスとベガスはその席に集まった者たちに神託を偽装しろと脅したが、このような事態を憂慮していた長老ケイナに既に依頼されていたヘルバインと彼の部下たちのダークアベンジャーたちが彼らを鎮圧した。
こうして新たに玉座に座った若き王ダンテスは名前を「シン、グレイブダンテス」に変え、「真の冥王」と名乗り、第1司祭の位である大神官の地位についた。
ダンテスは乱れた国家を整えるためグランカインの力を利用し、第二世代のダークエルフたちを団結心を刺激するために「戦争」という手段を選んだ。