最初のダークエルフたちは現在のアデン大陸の東側にある、古代巨人族が築き上げた地下の大空洞にたどり着いた。元々そこは巨人族の鉱山地域であり、巨人族が滅びた後も彼らが創り上げた「オーム」が暮らしていた。生き延びることが最大の課題であった第一世代ダークエルフたちは、オームの助けを受けて次第に村を築き上げていった。そして暮らしの基盤がある程度出来上がると余裕を持ち始めた。
それによりダークエルフ一族の実力を持つ長老会は「バラン」をいう物を種族の指導者に選ぶと、徐々にヒューマンと自らの創造神であるアインハザードへの憎しみを基盤とした種族の本能を見せ始めた。しかし時が経ちバランの手足である二名の副司祭長「ハイラス」と「ベガス」側へと権限が委譲されると、この二人の副司祭長は長老会を無き物としてラスタバドの権力を握ろうという野望を抱くようになる。二人の副司祭長は優れた知性と魔法の力を駆使し、オーム族を制圧し彼らを奴隷として従わせると、徐々にラスタバドを大規模の国家へと発展させていった。
こういった巨大化した権力により次第にダークエルフたちは傲慢になり、それが紛争の火種となった。そしてラスタバドは建国100年が経つと次第に政治的に堕落して行ったのだ。