この世界の始まり、球体よりアインハザードとグランカインが生まれた時に球体の精神も球体とともに砕け散り、巨人族を頂点としたさまざまな動植物が生まれた。
巨人には強靭な肉体とそれに劣らない高い知性が備わっていたため、賢者とも呼ばれた。アインハザードとグランカインは、巨人をすべての生き物の長とした。こうして巨人は大陸を支配して繁栄することになった。
巨人は他の種族を服従させ、エルフ族には政治と魔法を担当させ、オーク族には戦争と治安を、ドワーフ族には銀行業と製造業を担当させた。
自由を愛するアルテイア族は縛られることを嫌った。巨人たちはこの奔放な種族を捕らえて服従させようとしたが、アルテイアは鳥かごに入れられるとすぐに弱って死んでしまったため、結局は再び開放することにした。
その後、アルテイアは自由に世界中を飛び回り、時折巨人の都市を訪れては各地のできごとを巨人たちに知らせるようになった。
人間は何をやってもうまくできなかった。巨人たちは人間の使い道に頭を悩ませ、結局巨人の奴隷として、あらゆる卑しい仕事をさせることにした。その頃の人間の暮らしは動物と大差のないものであった。
神々の失態が続いた頃巨人は神々に疑問を抱き、自らが神に近づこうと考えた。しかしその事がアインハザードの逆鱗に触れ、巨人は滅亡の危機に瀕することとなる。グラインカインの助けを借り滅亡は免れることとなったが、グラインカインは巨人達に永遠にその行為を悔やませるため、小さな、不毛の高台に捕えておくほうがよいと考えた。
現在の巨人達ジャイアントは傲慢の塔周辺の不毛の大地に囚われたままとなっている。